精神療法について
精神分析療法
正統な精神分析療法とは、週に何回か面接を行なって、自由連想法という方法で患者の想起する話の内容や、その時の態度や振る舞い、そして、治療者に対する感情などを手がかりとして患者の深層意識を探っていきます。
そして、それまで気がつかなかった心の奥底の衝動や願望を意識化させ、そのことにより、無意識によって支配されていた存在を脱して、病気から解放に導くというものです。
しかし、自己臭症、多汗症恐怖への正統な精神分析療法の応用は、多くの時間を必要とすることと、患者側の治療意欲と協力が必要なことなどで、実際には難しいことが多いようです。
それでも精神分析療法は、患者の過去の生活史や自己臭恐怖の契機となった無意識の動機や、対人・対社会関係などを明確にすることによって、患者の自己像をより客観的に判断する能力やセルフコントロールの能力を高めることにもつながります。
他の精神療法などの補助療法として有効性があるといえます。
ロゴセラピー
人間の単純な心理的原理を応用するロゴセラピーは、外来での自己臭症の治療としては、簡単かつ有効なものといえます。
人間の単純な心理的原理とは、いわば「逆転の発想」ともいえるでしょう。逃げれば、追いかけられ、追いかければ逃げるということです。つまり、「逃避する態度はかえって恐れるものを出現させる」という原理を逆に応用するということです。
ロゴセラピーの生みの親、ヴィクトール・フランクルが言った言葉に「昨日はまだ1リットルしか汗をかいていない。それでは今日はひとつ10リットルばかり発汗してやろう」というものがあります。
このような開き直った態度やユーモアで、自ら自分の症状を調整すれば自然と症状から距離がとれてくるものです。
ロゴセラピーは、森田療法、精神分析、行動療法などと違い、時間的に短時間で一度の面接で治癒することもあります。